研究課題
基盤研究(C)
現在,60歳以上の約3割が睡眠障害を有するといわれている.高齢者に睡眠障害が多い要因として,加齢,身体疾患,薬剤性,精神疾患などがある.これらの要因は恒常性維持機能を低下させるため,睡眠に悪影響を与える.そこで,恒常性維持機能の低下と密接に関連する体温調節と睡眠環境に注目し,寝床・寝衣内気象変化に対する生体応答により睡眠中の恒常性維持機能の評価を行う.また,開発した評価法を用いて実環境下での測定を行い,評価法の有用性を検討する.本研究はスマートデバイスによる恒常性維持機能の定量的評価法により,睡眠の質・生活の質の改善を目指すものである.