仏教儀礼の音曲復元から見る中世文化の総合的研究―読経と唱導を基点として―

• 研究課題/領域番号: 25K00437
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分02010:日本文学関連; 小区分02020:中国文学関連; 合同審査対象区分:小区分02010:日本文学関連、小区分02020:中国文学関連
• 研究機関: 千葉大学
• 研究代表者: 柴 佳世乃 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (60235562)
• 研究分担者: 青木 静乃 (近藤静乃) 東京藝術大学, 音楽学部, 講師 (40425723) ; 遠藤 徹 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10313280) ; 高橋 悠介 慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 教授 (40551502) ; Nelson Steven 法政大学, 文学部, 教授 (60326171) ; 菊地 大樹 東京大学, 史料編纂所, 教授 (80272508)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2030-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円); 2029年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円); 2028年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円); 2027年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円); 2026年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円); 2025年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
• キーワード: 中世文学 / 仏教 / 読経 / 唱導 / 芸能

研究開始時の研究の概要

本研究は、仏教儀礼の要をなし、中世（院政期～鎌倉時代）に芸道化が認められる〈読経〉と〈唱導〉に焦点をあて、その音曲（曲節や音楽的特徴）の解明に挑む。古譜や口伝書に、関連する現行の音曲を照合し分析する方法に基づきながら、さらに他芸能と比較検証することによって、現在は継承されていない「読経音曲」に実証的に迫り、復元実唱に結実させる。併せて、唱えられ伝承された場を、芸能や宗教・文芸の相互の関係の中で考究する。
文字が曲節を伴った音声として唱えられることの意味や効果を、歴史的観点からも、今日的意味からも考究したい。