研究課題
基盤研究(B)
秦始皇帝陵兵馬俑に代表される騎馬軍団の誕生は、従来、紀元前4世紀の戦国時代に趙国武霊王が、北方遊牧民の習俗である「胡服騎射」を導入したことに端を発するとされてきたが、近年、考古学調査と研究が進むなかで、騎馬習俗の導入経路が多様であり、開始年代が遡る可能性が指摘されている。そこで、遊牧文化との交融の中心であった黄土高原の遺跡資料に対する実践的な骨考古学と理化学分析を基軸としながら、他の考古資料や歴史学を融合させた複眼的研究視角から、新たな馬政史を提示する。