北部九州地域における古代製鉄の全容を探る考古学と自然科学の融合研究

• 研究課題/領域番号: 25K00532
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分03050:考古学関連
• 研究機関: 福岡大学
• 研究代表者: 市川 慎太郎 福岡大学, 理学部, 助教 (90593195)
• 研究分担者: 栗崎 敏 福岡大学, 理学部, 准教授 (20268973) ; 桃崎 祐輔 福岡大学, 人文学部, 教授 (60323218)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2029-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円); 2028年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2027年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2026年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2025年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
• キーワード: 北部九州 / 古代製鉄 / 鉄製遺物 / 産地推定 / 蛍光X線分析

研究開始時の研究の概要

本研究は、日本列島の製鉄開始期 (6世紀後半～7世紀初頭) 頃を示す可能性のある北部九州の鉄製遺物の始発原料を考古学・自然科学的視点から推定し、この地域の最古の鉄生産・流通を明らかにすることを目的とする。北部九州から出土した鉄製遺物と周辺の砂鉄を自然科学的に分析することで、鉄製遺物の始発原料推定に関する一貫した研究基盤を確立する。具体的には、1) 長期埋蔵に伴い表面が腐食した鉄製遺物から化学的に変質していない分析値を取得する、2) 古代北部九州における鉄生産の始発原料を推定する、3) 考古学的調査および自然科学分析を通して、古代北部九州の鉄生産の全容を解明することが本研究の目的である。