研究課題
基盤研究(B)
コロナ回復期以降の日本経済においては、世界インフレと為替レートの変動が国内インフレに及ぼす影響が注視されているが、明確な波及プロセスについての分析はまだ十分でない。この影響について、日本税関個票データの企業取引レベルを用いて「インボイス(建値)通貨」と「為替パススルー」分析を行う。(1)日本企業のインボイス通貨選択の要因分析、(2)インボイス通貨選択が日本企業の為替パススルーに与える実証分析、(3)コロナ回復期における世界インフレと円安が日本のインフレ上昇に寄与した実証分析、の三つの実証分析テーマに主点を置く。本研究成果のエビデンスが、今後の金融・為替政策立案の基盤となることが期待される