研究課題
基盤研究(B)
本研究は、超少子高齢社会にある東アジアの「個人化」や「親密性」の特徴をヨーロッパとは異なるアジア的なあり方として考察するものである。「36歳」という定点から日本・中国・韓国社会における若者たちの家族形成意識を捉える。大学生を対象に自らが36歳になるまでのライフイベントと、「36歳の私」がどこで誰とどのように生活をしているのかを問う質問紙調査とインタビュー調査を実施すると同時に、36歳の人を対象に「36歳の現実」のインタビュー調査もおこなう。これらの分析を通して、若者が抱く家族形成意識の特徴を、日中韓比較およびヨーロッパにおける「個人化」と「親密性」のあり方との比較の視点から明らかにする。