研究課題
基盤研究(B)
発達の原点である胎内において,概ね同じ期間聴取する母体心拍音は,全ての人間に平等に与えられた原初的な音・リズムである。代表者はこれまで,母体心拍音の聴取により定型発達幼児の心拍数が下がる,肯定的な感情をもつ,発達に支援を要する幼児の皮膚温度が上昇する等の反応を実証してきた。本研究では,日本ならびにインクルーシブな保育・幼児教育環境で先進的なフィンランドのフィールドにおいて,保育環境音と幼児の行動との関連を実証し,国際比較を行う。そして,結果から得られたエビデンスを基盤に母体心拍音を主軸とした保育環境音プログラムを国際共同開発し,多様性のある幼児が共にそだつ安らぎの保育環境の創造に貢献する。