研究課題
基盤研究(B)
本研究は,乳児期から児童期の子どもを対象に社会的評価に焦点を当てることで,社会性の豊かさに至る発達と適応の様子を明らかにするものである。具体的には,進化と文化を基盤とした社会的評価の多様性とその制御(コントロール)に着目して研究を進める。それにより,社会的評価が,進化的に獲得された共同注意などのプロセスを通して乳児期に確立すること,文化差によって,幼児期から児童期に社会的評価が多様化すること,子育てや教育によって制御(コントロール)されることで,社会的評価の多様性が適応的に意味のある形となり,社会性の豊かさを生み出すこと,が明らかになることが期待される。