研究課題
基盤研究(B)
若者の不登校は、いじめの増加やメンタルヘルスの悪化により深刻化しており、早急な対策が求められている。従来は個人への心理社会的支援が中心だったが、効果やエビデンスに限界があった。近年、ハーバード大学が開発した「学校風土改善プログラム」は、学校環境に介入することで、メンタルヘルス不調やいじめの予防に高い効果を示し、不登校予防にも有効であることが示唆されている。しかし日本では、この効果を検証した研究は存在しない。本研究では、東京都と連携し、都内の中学・高校に本プログラムを導入してその波及効果を検証する。さらに、介入後も効果を長期的に維持する要因を明らかにし、持続可能な形での社会実装を目指す。