研究課題
基盤研究(B)
本研究の目的は、共同注意は日常場面での対人インタラクションにおいて、どのような機能を担っているのかを明らかにすることである。これまで、共同注意は視線手がかりを受け取った側に関する研究が大半であり、視線手がかりを発する側の機能や、発信者と受信者の関係は検討されてこなかった。本研究では、日常場面での2者間のインタラクションを模した課題中の、両者の視線移動、指差し、発話のやり取りの時系列データを計測・解析することで、共同注意の発信側と受信側の関係、日常場面における共同注意がどのような種類に分類できるのか、さらに、これらが個人の特性や2者の関係性によってどのように異なるのかを明らかにする。