研究課題
基盤研究(B)
近年、空間反転・時間反転対称性が破れた量子相が注目されている。このような系では、電気伝導や光吸収などにおいて非対称性が現れ、応用利用の観点からも興味深い物性がみられる。この特異な物理現象は、多極子物性として理解できる可能性があり、本研究ではそれを探求する。本研究では、新たに開発している3次元ベクトル強磁場熱測定技術を用いて、マルチフェロイック系やフラストレート磁性体における新しい多極子物性の探索と、その理論的解明を目指す。