研究課題
基盤研究(B)
インダクタの新原理として2020年に日本の実験グループによって“実証”された「大電流下での非線形創発インダクタ」は、実はジュール発熱によるインピーダンスの変調を捉えていたに過ぎない可能性が濃厚になってきた。本申請は、創発インダクタ実験の再出発を図るべく、ジュール発熱を避けた線形応答に焦点を絞り、真に創発インダクタと呼べる応答、すなわち非共線な磁気テクスチャ由来の正のリアクタンスを実験で見出すことを目標とする。実証実験は標準的な強磁性体を細線状に加工したものに対して行う。