反強磁性がもたらす強磁性的応答：不純物の寄与の顕在化とその機構解明

• 研究課題/領域番号: 25K00947
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
• 研究機関: 神戸大学
• 研究代表者: 小手川 恒 神戸大学, 理学研究科, 教授 (30372684)
• 研究分担者: 伏屋 雄紀 神戸大学, 理学研究科, 教授 (00377954) ; 鈴木 通人 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 教授 (10596547) ; 日比野 瑠央 神戸大学, 理学研究科, 助教 (11019241)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2029-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円); 2028年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2027年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2026年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円); 2025年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
• キーワード: 反強磁性 / 異常ホール効果 / 異常ネルンスト効果 / ベリー曲率 / スキュー散乱

研究開始時の研究の概要

強磁性体の応答として知られる異常ホール効果，異常ネルンスト効果は，近年，反強磁性起源でも生じることが明らかとなった。その機構として電子バンド構造に由来する『内因性機構』と不純物散乱に由来する『外因性機構』が存在するが，不純物による寄与は依然として未解明な部分が多い。
本研究では純良結晶が得られるNbMnP，Ce2CuGe6を中心的な対象物質とし，それらの応答を不純物濃度依存性という観点で調査し，その機構を全面的に解明する。