研究課題
基盤研究(B)
反転対称性を持たない系に対しては、散逸を伴う外場である電流や光で誘起される非平衡電子磁化状態(電流誘起or光誘起電子スピン偏極状態)が実現するはずであり、この非平衡電子磁化状態下においては、核スピン系も平衡キュリー状態から逸脱した「非平衡核スピン偏極」を示すはずである。電流印加下ないし光照射下における、この非平衡核スピン偏極をNMR測定技術で観測することで、これらの散逸を伴う外場下において電子スピン-核スピン系にまたがる非平衡磁化が発生していることを実験的に実証する。