研究課題
基盤研究(B)
極端紫外光リソグラフィにおいてスズによる集光鏡の汚染は最も深刻な課題の一つである。汚染された集光鏡を水素ラジカル(水素原子)に曝露することで、汚染スズをスタナン(SnH4)ガスとして除去することができる。現在の極端紫外光による水素ラジカル生成では密度や生成効率が要件を満たしておらず、スズ汚染除去には不十分である。本研究ではレーザー駆動プラズマ放射による高強度真空紫外光を用いて水素分子を光解離し、高密度の水素ラジカルを効率的に生成する手法を実証する。実験的に水素ラジカル密度の計測を行い、その生成特性とプロセスを理解し、実用化への課題解決を目指す。