研究課題
基盤研究(B)
本研究は、ニュートリノ自身が引き起こす非線形なニュートリノフレーバー変換(ニュートリノ集団振動とよばれる)が、重力崩壊型超新星爆発のダイナミクスや地上で観測されるニュートリノシグナルに与える影響を、申請者らが長年開発運用してきたボルツマン方程式をできるだけ忠実に解くコードを用いた大規模シミュレーションにより定量的に調べようとするものである。ニュートリノ集団振動は、その効果を無視してきたこれまでの研究結果を定性的にすら変更する可能性のある、超新星の爆発機構の研究において今最も注目を集めている世界的に競争の激しい研究テーマであり、本研究は国際的に大きなインパクトを持つものである。