研究課題
基盤研究(B)
InSight探査機により火星表面に設置された地震計の観測データから、火星溶融核(コア)のサイズと組成が制約された。本研究では、この最新データで制約されたコア組成合金の密度・弾性波速度・融点の測定を行い、コアの温度分布を決定する。次に最新内部モデルで提唱される火星マントル最下部の部分溶融層について、その構成物質を実験的に解明し、部分溶融層の熱伝導度測定からコア・マントル境界での熱輸送の規模を明らかにする。以上より、本研究では、世界に先駆けて火星深部の構成物質と熱的描像(温度構造)の解明を目指す。