研究課題
基盤研究(B)
北西インドラダック地域北部のチベット地殻とカラコラム断層を対象にして、ヒマラヤーチベット造山帯におけるチベット地殻(上盤プレート)の造構プロセスを解明する。大陸衝突帯における部分溶融の影響は、インド大陸側の高ヒマラヤ帯で極めて顕著であり研究例も豊富であるが、チベット側のカラコラム地殻では研究数が限られており、不明点が多い。そのために、カラコラム地域におけるチベット地殻の部分溶融とその要因を特定する。また、カラコラム断層運動の挙動と部分溶融の関連性を、変形微細構造組織とより直接結びつけた微少領域年代測定手法によって解明する。