研究課題
基盤研究(B)
本研究では、東北地震浅部すべり域の物質や物性の分布とその変遷を、掘削によって得られた試料・データを基に網羅することで、地震準備段階におけるプレート境界断層に加わるせん断応力の時空間変化を明らかにすることを目指す。これにむけて①孔壁画像を用いた構造パラメータ解析 ②掘削パラメータ解析による原位置強度変化の取得 ③地質構造と弾性波速度を用いた弾性係数異方性解析 ④数値モデルを用いた沈み込み帯の応力場・断層に作用するせん断応力の推定 の4つのステップを実施する。これらから、海溝地震発生後の浸透率の回復の時空間変化を評価し、断層周辺の強度回復・歪み蓄積モデルを構築することが本研究の主題である。