研究課題
基盤研究(B)
電気自動車の普及による車体重量の増加や高トルク化,粒子状摩耗紛に対する世界的な規制の強化にともない,タイヤ用ゴムのトライボロジー設計に要求されるレベルは年々高まっている.従来のゴム摩擦モデルでは高tanδ領域での摩擦係数の理論予測が難しく,摩耗特性についてはそのメカニズムは未だ明らかでない.そこで申請者はゴムの摩擦摩耗設計の現状を打破するための突破口として,実真実接触点で生じる摩擦摩耗挙動の素過程モデルの構築を目指す.ゴム表面で生じるフィラー分散に起因する剛性不均一性や接触点での大ひずみ変形の影響により特異な粘弾性特性を考慮した,ゴム材料の摩擦摩耗発現メカニズムを考察する.