研究課題
基盤研究(B)
音場浮遊技術は、空中で非接触かつ非侵襲な試料操作を可能とするため、学際的トピックであるとともに多様な産業プロセスでの応用が期待される。しかし、現象の非線形ダイナミクスや非定常な界面動力学ならびに相変化を伴う各種輸送現象が連成するが故の物理的および技術的障壁を理由に、試料を非接触で安定操作するための学術基盤の整備および技術確立は発展途上である。本研究では、これまでに応募者が実現してきたLab-in-a-dropの実現に向けた非接触流体マニピュレーション技術(非接触保持、輸送、混合、蒸発)を更に拡張し、産業上重要な「相分離」操作に着目し、前例のない浮遊液滴内での蒸発誘起相分離の概念実証に挑戦する。