研究課題
基盤研究(B)
鉱物粒子や、コロイド、微生物等、その場の液体環境にある極微小な分散体で流速分布計測を目指す。通常のトレーサーはおよそ100 μmだが、0.01 μmの分散体で計測する挑戦となる。単に周波数を上げるだけでは、超音波の減衰を増長するだけで、流速分布は計測できない。着眼したのは、分散体は流線に配向し、渦による粗密を発生するという物理である。つまり、分散体群の分布パターンで変調された超音波を捉えるという発想である。独自性は、波長を短くするのではなく、波形を群に対し最適化することにある。0.01 μmの分散体群で流速分布を計測する新方式は、これまで計測を放棄してきた環境での流動計測を実現させる。