研究課題
基盤研究(B)
せん断応力を印加すると粘度が増大する非ニュートン流体特性をシアシックニングと呼ぶ。nm~μmのメゾスケールのコロイド粒子が,1ミリ秒以下で高速凝集する現象であり,測定の困難さから十分なメカニズムの理解が進んでいない。申請者はメゾスケール構造を検出する小角/極小角X線散乱(SAXS/USAXS)を利用して,コロイドの構造変化をリアルタイム測定する。独自開発した高速せん断セルと高輝度放射光を使った先端計測でナノ秒の高速構造解析を実現する。衝撃が印加されてシアシックニングが発生するまでの粒子挙動の時間発展を明らかにし,シアシックニング発生メカニズムを解明する。