研究課題
基盤研究(B)
本研究は、薄膜熱伝導率変調用のレーザ誘起周期構造(LIPSS)の構造制御に向けて、超短パルスレーザ照射直後の非平衡状態における電子‐プラズモン‐フォノン相互作用の基礎学理を確立することを目的とする。高スループットでナノ構造を造形する新しい手法としてLIPSSの適用に向けて、加工現象解明を基盤に高度な構造制御技術を創出する。そのために、超短パルスレーザ誘起の非線形光学現象と2温度モデルを系統的に連携させた理論モデルを用いて検討する。その上で、レーザの時空間強度分布変調技術を適用し、超均一周期構造、粒径100nm級のナノ加工を実現することで、表面熱伝導変調技術に新展開を拓くことに挑戦する。