研究課題
基盤研究(B)
脱炭素化に向けて、空調・エンジン等の熱システムに使われている熱交換器(HX)・伝熱フィンのさらなる性能向上が求められている。本研究では、周期極小曲面を基本構造とする複雑形状熱交換器(TPMS-HX)の熱伝達、圧力損失、熱変形等の特性を把握し、構造機能的な支配因子を明らかにし、さらに、任意形状空間への最適構造設計手法を構築することを目的とする。自然界の様々な構造体に見られる複雑構造を伝熱機器に適用する研究は最近着目されるようになり、その複雑な幾何形状と熱流体現象との関係は未解明の部分が多く、体系化されていない。本研究により新たな学理形成と伝熱技術の発展に寄与する。