研究課題
基盤研究(B)
超高感度な微細熱量計と高性能恒温槽,微小信号計測系で構成される単一細胞熱分析技術を発展させてサブnWレベルの熱量計測分解能を達成するとともに,開発した熱分析技術を用いた単一細胞の代謝熱計測を通じて細胞代謝のメカニズムを観察することを目的とする.具体的な研究課題は,①細胞の代謝熱と質量との間のアロメトリーと呼ばれるスケーリング則を調べること,②細胞内エネルギーフローの理解につながる単細胞生物における繊毛運動エネルギーの生成効率を調べること,③人体の体温調整を担う褐色脂肪細胞の熱産生の機構と薬剤刺激応答を調べることである.