研究課題
基盤研究(B)
脱炭素社会の実現に向けて,水素利用機器の開発が盛んに行われている。水素は-253℃で液化し,液体水素とすることで800分の1の体積となり供給コストを大幅に削減できる。そのため,極低温流体である液体水素の安全かつ保守性の高い移送技術の開発が重要となる。しかし,液体水素は低密度で昇圧しにくいため水素ステーション等での液体水素供給ポンプには高速回転が必須となるが,極低温のため油やゴム等の従来制振材が使用できない。そのため,軸振動による不安定化・故障が問題となる。そこで本研究では,極低温でも高減衰な新構造の渦電流ダンパを用いた電磁制振機構を開発し,極低温高速回転機の制振が可能であることを実証する。