研究課題
基盤研究(B)
本研究の目的は,身近な空中浮遊菌を用いて地盤の代表的な有機物であるフミン酸の異なる含有率の条件下で炭酸カルシウムまたはリン酸カルシウム化合物を析出させ,地盤材料を固化させる斬新なバイオセメンテーション技術を新たに開発することである。本研究の独創性と新規性は,自然界で生物が作るバイオミネラルをセメント物質として用いること,採取が容易で使用に対する周辺住民の理解が得やすい空中浮遊菌を用いること,フミン酸が地盤材料のバイオセメンテーションに与える影響を定量的に評価すること,地盤工学,環境工学,コンクリート工学,微生物学,地質学,鉱物学,地球化学などの学際的研究であること,である。