研究課題
基盤研究(B)
近年、非破壊検査技術の進展により、地盤材料内部の構造可視化と画像解析が可能となり、永久凍土活動層における油地盤汚染の解析や浄化への応用が期待されている。本研究は、凍結融解サイクル下での油汚染の詳細解析と浄化手法の開発を目的とする。X線CTを用いた試験を高機能化し、透水性の高い砂杭を掘削孔に圧入し、負圧で油を回収する新たな手法を提案する。さらに、凍結融解による土の間隙構造の変化を画像解析し、その結果を基に水と油の二相流動解析を行い、空間構造と時間変化を統一的に扱う「四次元相似則」を構築して油の流動と浄化機構の解明を目指す。