研究課題
基盤研究(B)
本研究では、実火災を受ける木質構造建築物の倒壊時間を評価するための実験資料を取得し、その解析ツールを整備する。構造用集成材による柱を対象とし、樹種により火災時の内部温度と炭化深さがどう異なるか、その影響で柱の座屈耐力はどの位の速度で低下するか、実火災を想定した加熱条件下で柱の荷重漸増実験を段階的に実施して把握する。その内部温度を解析で再現するための木材の燃焼モデルを提案し、その結果を熱応力解析に適用して実験での変形挙動と耐力を再現できる解析ツールを整備する。実火災を対象とした木質構造の耐火設計を行う際、標準火災に対する実験で蓄積された知見を適用できる方法論を検討する。