研究課題
基盤研究(B)
海洋温度差発電(OTEC)からの放流水は、低水温・富栄養・低pHという深層水の性状を持つため、環境中の水質を変化させ海洋生態系へ影響を与えることが懸念される一方で、低水温によってサンゴの白化を抑制する効果を及ぼす可能性もある。本研究では、OTECからの放流水によるサンゴへの影響予測を行い、放流方法を工夫することによってサンゴの保全に利用できる可能性を検討することを目的とし、OTECからの放流水の挙動と水質変化予測モデルの改善、サンゴの分布と生息環境の把握手法の高度化、サンゴの生息適性評価手法および白化機構モデルの構築、OTEC放流水によるサンゴ保全の可能性の検討、を行う。