研究課題
基盤研究(B)
本研究は高速過渡的化学現象である自己着火に関する詳細反応学理を確立し、有機ホウ素化合物燃料の自着火反応機構を解き明かし、その安全制御を目指すものである。本研究は第一原理およびインフォマティクス的アプローチの2つから構成される。第一原理アプローチでは有機ホウ素化合物燃料が着火・燃焼に至るまでの反応機構を量子化学計算に基づいて詳細反応モデル化し、これを実験的に検証する。インフォマティクスアプローチでは、自己着火組成物の着火遅れ時間を予測するための機械学習モデルを構築する。両アプローチから得られたモデルを比較・解析することで自己着火現象を支配する凝縮相系の化学的・物理的因子を解き明かす。