研究課題
基盤研究(B)
火災現場では、目に見えない熱ふく射が消火活動に大きな影響を与え、延焼防止のための消防設備が求められています。ミスト噴霧はその有効な手段として注目され、申請者はミストと火災熱ふく射の相互作用を評価し、水量が少ないミストの方がふく射遮蔽性能が高いことを示す革新的なアプローチを提案しました。しかし、ミストのスペクトル学的理解と熱流動場の制御が課題となっています。本研究は、赤外線カメラ映像からのスペクトル計測や、ふく射伝熱と対流熱伝達の複合解析を通じて、ミスト層の遮蔽性能を実証し、その特性を活用した熱流動制御技術の確立を目指します。これにより、革新的な消防防災装置の開発に貢献します。