研究課題
基盤研究(B)
本研究では,配位環境の電子的および構造的やわらかさの相乗効果に着目した材料設計を行い,既報の希土類(特にCe3+)賦活蛍光体が未達の発光ピーク波長900 nmを越える新規材料の創製を目指す。分極しやすいやわらかい塩基である配位アニオン(ハロゲン化物や硫化物)を含む局所構造を有し,かつ構造的やわらかさの指標となる低体積弾性率を有する化合物を系統的に探索する。近赤外光物性の温度・圧力依存性を評価し,希土類賦活近赤外蛍光体の設計指針を体系化する。急速に需要が拡大している省エネルギーで低環境負荷な小型近赤外光源の,世界に先駆けた実現を目指す。