研究課題
基盤研究(B)
本研究では,従来のカメラレンズに代わる水晶体模倣光学システムの構築を指向し,ボトルブラシポリマーの混合により複屈折を相殺したゼロ複屈折エラストマーレンズの開発を目的とする.水晶体を模倣したレンズに高分子を利用する場合,ピント調整時の変形による高分子鎖の配向から発生する複屈折が映像のぼやけを生じることが課題となる.近年,申請者は高分子鎖の配向に伴う複屈折を相殺可能な,ボトルブラシポリマーを用いた新たな手法を発見した.本手法を応用し,高伸縮性を有し,かつ変形時の高分子鎖配向により生じる複屈折を相殺したゼロ複屈折エラストマーを開発する.