研究課題
基盤研究(B)
構造用金属材料のマクロな破壊プロセスは不均一なナノ・ミクロ組織に影響を受け複雑なものとなる力学応答分布に依存すると考える。本提案では、既存のX線回折法を高度化することで弾性歪み・応力の3Dマッピング法を確立する。そして、既設の計測法と融合し、同一試料の組織と力学応答を同時に計測可能な新たなマルチモーダル解析手法を確立する。そして、破壊につながる複雑な歪みの局在化などを引き起こす支配因子を明らかにする。これにより、初期のナノ・ミクロ組織の不均一性からの破壊プロセスを予測可能とする指針の確立を目指す。そして、マクロ特性を極大化する最適組織を探索し、ナノ・ミクロ組織制御の指導原理を提示する。