研究課題
基盤研究(B)
本研究では,異種材料接合部の「界面部」と従来考慮されなかった「非界面部」間の傾斜変形能に着目・活用することにより,接合部の強靭化および分離・再接合が可能な階層的破壊誘導指導原理を構築する.「放射光融合メゾスケール剥離過程オペランド観察法」と「電顕内分離・接合過程動的評価法」を要素技術として確立し,アルミニウム合金と炭素繊維強化樹脂間の異材接合部で発生する階層的剥離破壊現象を解明する.さらに,界面部および非界面部における力学特性バランスの最適化によって接合体特性を最大限に引き出すための階層的組織制御条件を特定し,分離・再接合後においても強度を維持できる接合体の設計指針を示す.