研究課題
基盤研究(B)
本研究では「安価・安全・室温」の実プロセスの3条件をクリアする唯一の材料「グライム系Al電析浴」中のAl錯体構造と電析の関連を分子論的に精査し、得られた結果を錯体構造の精密な制御へと結びつけ、めっき、製錬、電池のための非水電析研究の発展に貢献する。電析の計算科学としては有限要素法によるマクロスケールシミュレーションが先行するが、本研究では微視的な視点からグライム系Al電析を再考し、界面実験と分子論的計算により得られる熱力学的/速度論的パラメータを、過去の蓄積実験データと照合・相関解析することでグライム系高速Al電析浴のミクロ設計指針を確立し、世界の非水系電析研究発展の端緒とする。