研究課題
基盤研究(B)
抗がん剤への耐性発現は、がんの化学療法における最大の障壁である。特に、一度耐性が生じると、それを回避するために変更した薬剤への耐性も発現することが多く、治療の選択肢を狭めることになる。これに対処する薬剤や治療戦略の開発には、耐性発現に関与する腫瘍内の低酸素領域での細胞間相互作用を再現した、連続的に異なる薬剤に暴露して評価できるモデルが必要である。しかし、現在そのようなモデルは存在しない。本研究では、研究代表者が開発した『セルドーム』を基盤とし、この評価モデルの実現に取り組む。