研究課題
基盤研究(B)
IoTの普及に伴って、高効率の屋内用太陽電池の開発が期待されており、屋内光で高性能を発揮する有機系太陽電池(有機薄膜・ペロブスカイト太陽電池)が注目されている。そこで本研究では、有機系太陽電池の効率を大幅に向上させるため、表面ナノ構造により光の流れを3次元的に制御することで、発電層に光を閉じ込める技術を開発する。ナノ構造の設計においては、屋内の光学環境を考慮した統計的設計法を構築し、有限差分時間領域法(FDTD法)による大規模最適化を行う。さらに、ナノインプリントを用いて光制御構造を試作し、加工精度や残膜の影響を評価することで、実用的かつ優れた光制御技術を確立する。