研究課題
基盤研究(B)
水は、巨視的反転対称性が破れている条件(界面近傍)で巨大なポッケルス効果(電場に比例する屈折率変化)を示すが、機構が未解明のためポッケルス係数の大きさや符号を予想できない。水はほとんどすべての常温常圧液体の中で最小の可視光屈折率を持つにも関わらずこれまでの研究で屈折率変化は最大であることから、界面電場による液体構造の変化に伴う電子状態の変化(格子電子相互作用)が水において最大であるという仮説が立つ。これを界面敏感な振動分光と遠紫外分光により解明することで、基礎科学的には界面ポッケルス係数を界面物性を特徴づける新たな指標と位置づけ、応用面では遍在する界面を利用した電気光学素子の実現に貢献したい。