研究課題
基盤研究(B)
本研究課題では、液性検体中の微量酵素を迅速かつ自動で1分子デジタル表面増強ラマン散乱(SERS)計測に供する技術の開発を行う。酵素は生体内で多様な生体機能の発現に寄与している。血液などの液性検体中には微量な酵素が含まれ、酵素の増減が疾患の進行を捉える指標となる。本研究課題では、酵素1分子ごとの分光活性計測によって酵素の高感度計測を実現する1分子デジタルSERS計数法を深化させ、迅速かつ自動化した計測技術を確立する。多様な基質種や病態の検体試料に対して網羅的なデジタルSERS計測を実行可能な、疾患バイオマーカー探索に資する基盤技術の構築を目指す。