研究課題
基盤研究(B)
本研究は,エレクトロクロミック分子であるビオロゲン分子と透明メソ多孔質電極の接合状態をメソ細孔空間内において制御し,植物の光合成にみられる電子移動系に着眼して「ビオロゲン分子-メソ多孔質電極の間の緩やかな電子エネルギーポテンシャル勾配を形成」し,従来の2倍以上まで発色応答速度を高速化 (33 ms以下に) し,次世代発色型ディスプレイのための動画表示を実現する目的である。 その目的を達成するために,「①透明メソ多孔質電極の伝導帯電位の再設計」,「②メソ細孔の包接によるビオロゲン分子の酸化還元電位の調整」,「③ビオロゲン分子と透明メソ多孔質電極の間への中間層 (ピロール分子) の導入」の3つを実施する。