研究課題
基盤研究(B)
申請者はこれまで、平均構造が似ている一方で対称性が異なる「似て非なる」分子の固溶体を探究し、分子が配向秩序を失った動的な状態(=柔粘性結晶相)が現れやすくなる傾向を見出した。本提案ではこの知見を、柔粘性結晶の新たな設計指針に発展させる。具体的には、「似て非なる」分子からなる分子性イオン結晶の固溶体における柔粘性結晶相への転移を深く探究し、その理解と制御を経て、固溶化による柔粘性結晶を得る設計指針を導く。さらに、それを強誘電体、相変化熱材料へと展開するため基礎物性を明らかにする。