研究課題
基盤研究(B)
光学活性な有機化合物は医農薬や有機材料など幅広い分野において利用されており、従来の不斉炭素中心をもつものばかりでなく、他の様々な元素が不斉中心となる新たな光学活性有機化合物の開拓に向けた研究が近年注目を集めている。とくに、ケイ素上に不斉中心をもつ化合物は、その有用性が注目されているものの、複雑な骨格や多様な置換基をもつ光学活性有機ケイ素化合物の自在合成を実現するには至っていない。本研究では、不斉ケイ素中心をもつ光学活性有機ケイ素化合物へのアクセス向上を目的とし、有機ケイ素化合物に遍在する炭素-ケイ素結合や近傍の炭素-水素結合の活性化による新規有機ケイ素化合物の高選択的な骨格構築法を開発する。