研究課題
基盤研究(B)
cisplatinやbleomycinの鉄錯体は核のDNAに障害を与えて細胞をアポトーシスに導く抗がん剤であり、がんの適用範囲が広く、転位や予後の治療にも有効である。しかし,これらは核のDNAを損傷するので正常細胞にも同様に作用するため、がん細胞選択性がなく、強い副作用を伴う。本研究では、過酸化水素や酸素分子の活性化能が高いamide-tether二核銅錯体にミトコンドリア、小胞体、ゴルジ体などの標的を導入しミトコンドリアDNAの酸化切断や小胞体・ゴルジ体のストレス応答によりがん細胞選択的毒性を発現させ、がん細胞の特異環境を利用して選択的にがん細胞をアポトーシスに導く新たな抗がん剤を開発する。