研究課題
基盤研究(B)
簡易核酸検査法の確立は、感染症の早期診断やその感染拡大防止に大きな役割を果たす。その手法として、核酸分解酵素のCRISPR/Casを用いた核酸検査法が注目を集めてきた。しかし当該分野では依然として、簡便さと感度の高さの両立が課題として残る。その解決手段として本研究課題では、マクロにデバイスを設計できると同時に、ミクロに多孔質性や官能基密度を制御できる3Dプリント基板に注目した。高感度化を可能とする自己触媒反応機構を、ピペットチップ型の多孔質3Dプリントデバイスに組み込むことで、核酸抽出から検出までの操作を、電動マイクロピペッターのみで完遂できる高感度核酸簡易検査法の開発を目指す。