研究課題
基盤研究(B)
樹脂材料表面を改質する表面偏析とバルク物性を改質するハイブリッド化は社会実装技術として重要であるが課題が多い。研究実施者はかご型シルセスキオキサン(POSS)を基盤として一般的に困難な表面偏析による表面親水化が達成でき、条件によっては表面偏析しない場合があることを見出した。これはPOSSが表面偏析する過程で凝集体を形成すると運動性が低下し、表面偏析が阻害されたためだと考えている。本研究ではPOSS誘導体の表面偏析の達成を決定する因子を見出すとともに表面偏析が進行しない場合に樹脂中でのPOSS凝集体構造を評価することで、POSS同士の相互作用による凝集構造形成の本質的理解を目的とする。