研究課題
基盤研究(B)
多分岐高分子の簡便な合成として、A2 モノマーと B3 モノマーの重縮合が知られているが、官能基の反応率がある程度以上になるとゲル化する。これは、途中生成するオリゴマー中のA末端とB末端が互いに反応して、無限網目構造を形成するからである。本研究では、B3 モノマーの官能基 B が A2 モノマーと連続してすべて置換反応して、A末端しか持たないオリゴマーが成長し、ゲル化が起きない 100% 分岐高分子を与える重縮合を開発する。反応としては、芳香環上を分子内移動できる Pd 触媒を用いる鈴木・宮浦重縮合を行う。