研究課題
基盤研究(B)
本申請研究では、テンプレートも特別な分子設計も用いない全く新しい多孔質膜合成法の開拓を行う。多孔質材料は機能材料として様々な開発が行われているが、いずれも「孔」を形成するために特別な分子設計やテンプレートが必要である。申請者は、支持電解質を入れない条件で電気化学重合を水中で行うと大面積自立多孔質膜が形成されることをごく最近見出した。この方法が一般化できれば極めて温和な条件下、水のみを溶媒とした短時間・単一工程で多孔質膜が合成できることになり極めて有用である。本申請研究ではこのプロセスのメカニズムの解明と物質分離への応用、及び無機多孔質膜の合成にチャレンジする。